【国語】書く活動で大切にしたいこと3選

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 こんにちは、教育ゆるメモ先生です。

皆さんは、国語の”書く”の単元をどのように指導していますか。私は若手の頃、厳粛な雰囲気で黙々と静かに書き、書けなかった子は居残りをさせたりして書く。そんな活動をしていました。めあてなども教科書になぞって作っていました。そのせいもあって、国語の書くことを苦手とする児童が多く出てしまうということがありました。その苦い経験から”書く指導”について、校内研究や専門の先生に師事するなどを通して、子どもたちが「もっと書きたい」と思えるような指導の仕方を学びました。

今回はその学びをアウトプットすることで、自分の学びをさらに深めるとともに、皆さんの参考になればと思います。それでは、いってみましょう!

何のために、誰に向けて書くのかを明確にする。

 書くの単元を始めるときに、目的・相手意識を明確にしましょう。

子どもたちは、書いている時に自分の書きたいものでなかったり、何のために書いているかわからなかったりすると、書くことに苦痛を感じてしまいます。

例えば、案内の手紙を書く活動では、教科書通りに書いていくと、自分とは全然関係のないことを書くため、書く意欲も意味も見いだせなくなってしまいます。それを、もうすぐ来る”音楽会に招待するため”と目的意識を設定し、そのために”家族に音楽会の案内状を書こう”と相手意識を設定するようにします。

このように始めるときに、児童の興味関心がある目的・相手を選択することで、「書きたい」「伝えたい」という気持ちを高めることができます。

他にも、。小学校4年生が物語を紹介するという書く単元をするときには、”小学1年生に物語が好きになってほしいからそのために書く”という目的・相手意識を設定するなどの活動もあります。この意識を最初に設定することで、途中の推敲の際も、1年生に読みやすくするには「文章の長さ」をどうするか、「言葉遣い」をどうするかなど活きてきます。

このように誰に、何のために書くかを最初に明確にしましょう。そうすることで、書く活動へ意欲的に取り組めるようになります。

相談・学び合いを常に行う。

 何かを書くときに、相談したり、友達のを真似することを禁止にしていませんか。私は昔、自分の考えや物語は人に聞いたり、真似をしたら、自分の書いたものじゃなくなると考え、そういった指導をしていました。そのせいで、書きたいことを頭の中で整理するのが苦手な子や書きたいことを文章化するのが苦手な子が困っていたのだろうと今では思います。

 構想の段階から、友達と相談したり、良いところを真似したりを当たり前にできる雰囲気を作りましょう。

具体的には、3人1組のようなグループを作って書き始めます。途中で困ったときや煮詰まったときに、グループの人に続きをどうしたらいいと思うかアドバイスをもらいます。

こういった相談が当たり前にできる雰囲気を作りましょう。そうすることで頭の中で思考を整理するのが苦手な子も、質問し合ったり話す中で思考が整理され、書けるようになります。また、好きなタイミングで軽い気持ちで相談できるのも大切です。書こうという思いが溜まっている時に聞けると、その後もスムーズに書くことができ、もっと書きたいという気持ちが持続するためです。

こういった相談し合う書く活動は、推敲の段階でも生きてきます。今までお互いの文章を見合ってきたので、お互いの文章についての理解が深い状態でさらに良くなるように思考することができるので、文章の質も高まり、推敲もより深くなります。

ぜひ、そういった雰囲気づくりと活動を実践してみてください。

思考して、深める時間をたくさんとる。

 国語を図工と同じようにとらえ、完成した文書(成果物)だけを見て、評価していませんか?どうしても完成した文書を見て、評価をつけがちですが、大切なのはその完成した文書に至るまでに、どんな風に文章を工夫したか、どう考えて、どのように文書を変えたかが大切です。

そのため、推敲の時間をより深めましょう。

例えば、低学年においては、お互いに質問し合うなどの推敲を設けて、自分の作品を客観的に振り返れるようにします。質問されたことに答えて初めて自分の考えに気づける児童もいます。そうやって自分が気づけなかった部分を補完していき、思考を深めていきます。

中学年においては、文章をたくさん書くだけではなく、相手に合わせた書き方、言葉選びなどを思考していくようにします。

高学年では、根拠をもって考えを述べ、妥当性を確かめ合いながら書くなどの思考を深めます。

このように発達段階によって、到達目標は変わりますが、すべて思考を深めるということに変わりはありません。思考を深める訓練を低学年からしていくことで、自分1人でも思考を深められるようになり、文章を書く力が高まっていきます。

まとめ

①何のために、誰に向けて書くのか明確にして、書く意欲を高める。

②相談・学び合いが自分のタイミングでできる授業環境づくり

③文書を書くことに対する思考を深める活動を豊富にする。

以上のことを意識して書く活動をすると、「もっと書きたい」、「先生、この書き方とこの書き方で話し合ったんですけど、決まらなくてどっちがいいと思いますか。」など文章を書くということに対して楽しみながら向き合える児童が格段に増えたように感じています。書く活動は、国語の単元の中では、一番大変だと思っています。だからこそ、価値がある部分だとも思っています。その価値を最大限に引き出せる授業をこれからも心掛けていきます。私のアウトプットを見てくださりありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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