【若手必見】外国にルーツのある児童への対応~言語の壁がある児童にフォーカスして~

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 どうもこんにちは。教育ゆるメモ先生です。

今回は、外国にルーツのある児童が転入してきた際、担任をもった際にどういったことから始めていくかを担任視点で私の考えを話していきます。参考にできる点があったらうれしいです。

それではやっていきましょう!

身の回りのことができるようにする。

 最優先することは、身の回りのことができるようにすることです。よく1番にすることは?と聞くと、「日本のあいさつを教える」とおっしゃる方もいますが、まずは日本で暮らし、学校で過ごす以上最低限必要なことを教えなければなりません。優先順位で番号に分けて話していきます。

食事・排泄(トイレ)の仕方

生きるためにすべての人間が行うこと。それを最重要でとらえていきます。その児童の発達段階や文化にもよりますが、食事を手で食べたり、手を洗わず食べたりなどが想定されます。もちろん、お箸をいきなり使うのは困難だと思いますので、スプーンやフォークなどの食器の使い方を教えていきます。

排泄についても、文化の違いもありますが、道端(時には廊下)でしたり、花壇(畑)などでする子もいます。他にも言葉が分からず、いつトイレに行っていいのかわからず、漏らしてしまう子もいます。そうならないためにも、まずは、トイレの使い方、トイレに行きたいときの意思の伝え方などを指導します。最悪の場合、トイレに行きたいと言えず漏らしている場合、トイレに行かせていないと体罰に認定されてしまうこともありますので、ここは徹底して教えましょう。

効果的なのは、トイレの絵が描かれたカードをその児童に渡し、行きたいときは、先生に渡すように身振り手振りで指導することが大切です。人間としての尊厳にもかかわりますので、この点は抜かりなく指導しましょう。

②ルーティンの確立

 朝学校に来たら、ランドセルをしまい、チャイムが鳴ったら座り、授業では黒板に書かれている文字を写し、休み時間は遊び、給食は自分で取りに行き、掃除をし、ランドセルを準備して帰る。

学校で1日過ごすスタンダードな行動の仕方を指導していきます。日本語での指示は困難ですので、絵カードを使って指示を出したり、google翻訳などを駆使して指導していきます。すごく大変だとは思いますが、クラスという集団で過ごしていく以上欠かせない指導となります。このルーティンが確立されてくると、安心感が生まれ、心を開くようになってきます。

③他者とのコミュニケーション

 ここでやっと、あいさつなどのコミュニケーションが入ってきます。基本的なあいさつで、「おはようございます。」「ありがとうございます。」「さようなら」の3つから教えていきます。その次に、生活で使うような言葉を教えていきます。例えば物の名前(ノート、えんぴつなど)や人の名前(友達、先生、自分の名前を日本語で書くなど)などです。

様々な教え方がありますが、基本は教師の言葉を真似させるのが効果的です。他にも、google翻訳を駆使しながら、日本語の意味とその児童の第一言語と結びつけるのも手です。そういった手法を使いながら、他者とのコミュニケーションを学んでいきます。

読み書きができるようにしていく。

 ある程度身の回りのことができるようになってきたら、今度は読み書きです。日本で暮らしていく以上外せないものだからです。教科で例えるならば、国語と算数でしょう。

ルーツのある国にもよりますが、算数に関しては基本的に世界の同じ年齢の子たちより日本の教育は進んでいます。そのため、児童によっては、4年生の年齢でも1,2年生の算数の計算しかできないこともあります。まずは、どれくらいのレベルなのかその児童の実態を知りましょう。

初めは、言語の違いにとらわれない、足し算、引き算、掛け算、割り算などを行っていきます。具体的には、1+2や2-1、2×2や2÷2などの計算式のみで表現できるものです。こういった世界共通のもので児童の習熟度を測って、適切な指導ができるようにしていきましょう。

国語に関しては、徹底して「平仮名」から指導していきます。具体的には、1年生の平仮名ワークが余っていたら、1年生の先生にお願いをしてコピーさせてもらうなどするとよいと思います。国語の読み書きについては、徹底的に触れる機会を増やすしかないので、毎日たくさん触れられるようにしていきます。平仮名がある程度できたらカタカナにいき、次は1年生の漢字から始めていきます。

以上のようにして、国語と算数を重点的に指導していきましょう。

まとめ

 いかがだったでしょうか。私は1年生の担任をもった際に、外国にルーツがある児童がいたため、指導に苦労をしました。毎時間絵カードを用いながら、身振り手振りで指導していました。また国語の文章が読めないので、MIMというアプリケーションを活用し、文節で切る練習をするなど、個別の対応を集団授業をしながら行っていました。

大変でしたが、その児童は多くのことを吸収してくれ、しばらくすると、日本語で多くのコミュニケーションをとることができるようになりましたし、友達もできて楽しく過ごすことができるようになりました。

ぜひこのブログを見ている先生方が外国にルーツがある児童をもつ際の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

 

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