【小学校教員】問題が大きくならない対応~3ステップ

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 どうもこんにちは、教育ゆるメモ先生です。

今回は、基礎基本となる初期対応にフォーカスしたお話となります。また組織で対応していく側面、アプローチの仕方もありますが今回は割愛して、教師個人でどう対応していくかのスタンダードな考え方をお伝えできたらと思います。この考え方をもっていると、どんな事態が起こっても基本的に同じように対応することができる基礎となるものです。初任の先生や若手の先生に参考にしていただけたら幸いです。それでは、いっていきましょう!

①問題が分かったらその児童が帰る前に対応する。

 初期対応の基本が、児童が納得(スッキリ)してから帰すということです。

例えば、児童Aが児童Bの筆箱を投げて、破損してしまった。児童Aが悪いように見えますが、実はよくよく聞いてみると、児童Bが散々悪口を言ったり、煽ってみたりして児童Aは我慢の限界だったということが分かったという事例があったとします。

こういった聞き取りを十分にできず児童をお家に帰すと、児童Bは子どもですので、親に自分の都合の良いように伝えます。また筆箱(証拠)を見せながら話すので、親は「自分の子はいじめられている」と勘違いして、学校に怒鳴り込みに来たり、「担任は何をしていたんだ!」と激高したりという事態になってしまいます。

ですので、まず大切なのは学校できちんと聞き取りを済ませてから、帰すことです。聞き取りをしていくうちに表面的で刹那的なことだけではなく、その背景も見えてくるためです。そして児童の気持ちを落ち着かせるためにも、子ども同士の解決をすすめましょう。やってしまったことをお互いに謝罪する、ということです。「相手に謝ってもらった」という一言は、保護者に伝えるときでも重要なキーワードになります。これはお家に帰す前にやるようにしましょう。

これを徹底して行うか否かで、問題が大きくなるか、ならずに済むかが変わりますので、まずは、児童をスッキリさせてから帰すと意識して対応できるように心がけましょう!

②下校後、すぐ保護者へ連絡

 結論は、子どもの口から伝わる前に連絡です。

前の記事でも伝えましたが、児童は「自分に都合の良いように伝える」生き物です。当然、自分がしてしまったことを伝えたら、親に怒られてしまうという恐怖からによるものでしょう。ですので、お家に帰って児童が自分に都合の良いように伝えてしまうと、保護者が早とちりを起こしてしまう原因となりやすいです。

そのため、児童を下校させた後にすぐ保護者に連絡を入れましょう。先に担任からの情報と対応したことを保護者に伝えておくことで、お家で児童の話を聞いた時にも客観的な目線で聞き取りすることができますし、背景なども聞き取りできます。そうすることで、保護者もヒートアップせず対応することができます。

電話した結果つながらなかった場合でも大丈夫です。留守番電話に一言入れたり、後ほど電話したりしましょう。学校から一言があった、連絡があった。その事実が「学校で見ていてくださっているのだろう」という安心感へとつながり、一旦様子を見ようという心持ちになってくださいます。その後、つながらなかった場合は、次の日にもう一度電話したり、連絡帳等で説明したりと対応をすれば問題ありません。とにかく、学校側は知っていて、対応しているという安心感が与えられるような対応しましょう。

③定期的に連絡

 これは問題の大きさにもよりますが、例えば”いじめ”案件などが該当します。

「学校でうちの子がいじめられている」というのは、児童もそうですが、保護者もすごく気にしています。そう思った該当事案が解決しても、その不安は続いています。そのため、私は1週間に一度電話をするようにしていました。その電話では、最近の学校での様子や前回の事案の経過などをお伝えしつつ、お家ではどうですか。と伺うようにしています。そうすることで、きちんと担任が対応してくれているという安心感を与えることができます。それを1週間に1度など定期的に行ってください。それは強固な信頼感へと変わっていきます。

私の場合は、1か月そういった対応をした後、「今後も見ていきます。何かあった場合のみご連絡いたしますので、お家でも何かありましたらご連絡ください。」という風に伝えます。ずっと電話が来るというのをうっとうしいと感じる方もいらっしゃいますので、落ち着いてきているのなら、区切りをつけるのも重要だと私は思っています。(ここは、それぞれの教員の考え方によると思います。)

このように問題の内容によっては、定期的に連絡を取り合うのは、不安を取り除くだけでなく、信頼を得られるチャンスです。ぜひ、意識して取り組んでみてください。

まとめ

①児童が納得(スッキリ)してから帰すのを意識する。

②児童より早く、保護者に伝えるのを意識する。

③定期的に連絡し、不安を取り除いていく。

私は、初任の頃こういった対応が分からず、保護者に担任を変えてくれ、と学校に来られたことがあります。その経験はすごく辛かったですし、自分の無力さに絶望しました。しかし冷静に考えると、情報が限られている保護者にとっては、児童の困りごとを解決したいという一心だったのだということはわかりました。そのための情報を保護者に伝えていなかったり、不安な状態を蓄積させていたのだということに気づき、変えていかなくてはならないと思いました。今回皆さんにお伝えしたのは、そんな苦い経験から、こうすれば良かったのだと学んだことです。こういったことにならないように、これを読んでくださった方は、ぜひ実践してみてください。少しでも参考になれば幸いです。では、また!!

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