どうも、こんにちは教育ゆるメモ先生です。
本日は、ヤンチャな子と一括りにしましたが、厳密にはこう表すのは適切ではないかもしれません。しかし、表面的な見方をした時の言い回しとして捉えてください。(例えば、担任でない事情なども知らない先生が表面的に見た時のように)
みなさんの学校に「授業に集中できず、立ち歩いてしまう子」「すぐ手が出てしまい、トラブルが絶えない子」「我慢ができず、すぐにカッとなってしまう子」そんな児童はいませんか。
私は1年生の担任をしていたころ、そういった児童が多くクラスにいました。しかし、児童のことをわかってあげられず、児童たちが過ごしづらい環境にしてしまったなと後悔しています。そういった中で、どう対処すれば、どう関わればよかったのか悩みながら様々な先生にアドバイスをもらったり、自分で実践してみたりしながら、解決策を模索してきました。
私が担任したこの時期は、児童も苦しんだと思いますし、私も辛かった思いがあります。何より児童にとって小学1年生は1度しか来ません。その時間をもっと楽しくしてあげられなかったことを悔やんでいます。
このブログを見てくださる方には、そういった思いをしてほしくない、させたくないという思いから私なりの対応の仕方をお話しできたらと思います。長くなりましたが、ぜひご参考ください。
それではいってみましょう!
①信頼関係の構築
一番私が失敗してしまったのは、信頼関係を築けなかったことでした。ですので、結論は、まず第一に信頼関係を築くということです。
どうしても、指示をうまく聞けなかった、約束を破ってしまう児童はいます。そういった時に私もそうでしたが、”叱って直させる”ということをしていませんか。当然私はこれを間違っているとは思っていません。これは日常的に教師として必要な指導の手法であるとは思っています。しかし、すべてこの指導でいいかと言われるとそうではありません。
私はこの価値観に縛られたままで指導をしてしまい、その後指導が全く入らなくなってしまいました。とても反省しています。
まず、はじめに信頼関係を築きましょう。そのためにも、細かいことでも褒めてから指導をするということを意識しましょう。
具体的には、「今日朝、靴箱見たら、靴がきれいに揃っていてとても気持ちが良かった。ありがとう。あとは、座っていい姿勢だと、より気持ちよくなれるけどできそう?」
このような感じで、最初に良いところを褒めるようにします。それも低学年であればより大げさに褒めましょう。その後、改善することができるか質問する。というやり方をしてみます。すると、「できるし!」と言う子もいれば、「姿勢でドヤっ!」と示してくる子もいます。叱らずとも児童に指導をすることができました。しかも、褒められているので児童との信頼関係は深まります。
この先生の話は、自分を気持ちよくさせてくれる、、、。そんな思いにさせたら信頼関係は築けていきます。言い方1つでヤンチャな子も気持ちよく、正しい行動をとることができますので、意識してみてください。
もう1つ、私の指導の具体例で散りばめていた言葉があります。必ず指導をするときに入れるように意識しています。
それは、「ありがとう。」です。
この言葉を入れる意味は、「自分がすることが他の人を喜ばせている」という思いをもたせるためです。
指導の節々に”ありがとう”を組み込むことで、教師の言葉を素直に受け取りやすくなります。他にも、「助かった」「頼むね!」などの声掛けも有用です。ヤンチャな子は特にお家でも怒られてしまう場面が多いので、こういった声掛けは本人にとって居心地の良い言葉となります。
指導が素直に聞ける心地よさを作ってあげると、信頼関係となり、以後の指導も入っていくようになります。
指導の仕方は多岐にわたりますが、伝え方を子供の様子を見ながら試してみましょう。
②特性を理解する。
こういった伝え方をしていても、どうしても行動や態度が改善されない場合もあります。そういった時には、児童にとって自分ではどうにもならない特性があるのかもしれません。
誤解される方もいらっしゃるかもしれませんが、特性とは、障がいではありません。誰しもがもっているもので、その人の個性に近いものです。
その個性が例えば、”集団の中で動くのが苦手”というものであったり、”じっとしていることが苦手”というものだったりするということです。
もし、前述でお話しした伝え方でうまくいかないと感じたら、次の可能性として特性を考慮してみましょう。この理解が遅れると、児童がクラスにうまく適応できなくなり、居心地が悪くなってしまい、不適応行動がみられることもあります。
特性を理解するためには、まず特別支援の先生や心理士の方に生活の様子をみていただきましょう。専門家の視点で見ることで、類似する特性が明らかになるかもしれません。次にお家の方の理解を得ることができれば、WISCといわれる検査を受けてみましょう。その検査を受けると、処理速度やワーキングメモリー(記憶力など)を測ることができます。その結果を見ると、児童がうまくいかなくて困っている部分(原因)がわかります。
例えば、ワーキングメモリが低い児童は、教師の指示がたくさんあると覚えられず、動けなくなってしまうことがあります。そういう原因がわかったら、指示をメモに書いて何度でも見返せるように示したり、黒板に指示を書いておくなどの対処ができます。その児童が何に困っているかを教師が理解できれば、それを助ける方策もわかってくるのです。
このようにそれぞれの児童にあった特性を理解した合理的な配慮をしていくと、落ち着いていきます。ただヤンチャな子だと思っていた子、実はうまく適応できずに困っていただけかもしれません。そういう視点で児童を見てあげられるといいですね!
まとめ
①指導の伝え方を工夫して、信頼関係を築こう!
②特性をいち早く理解し、合理的配慮ができるようにしよう!
ヤンチャというくくりを不真面目、言うことを聞かない悪い子という当てはめ方をしてしまうと、児童は救われません。どんな児童でも「もっと良くなりたい」「楽しく、居心地よく過ごしたい」と思っています。集団生活ですから、時には厳しく指導することも大切だと思います。しかしまずは、今日お話しした2ステップをきちんと確立することを優先して行いましょう。その意識を教師がもっていること、対処できることがプロとしての力だと思います。
一緒にがんばっていきましょう!最後まで見てくださり、ありがとうございました!
コメント